日々と罅

東京にいるよ。

2020.07.29

21度目の夏が来た。夏の暑い日に産まれたものの夏は苦手だ。

20歳は、仲良くしていた人と縁が切れたり、自分から切ったりもした。悲しかった。でもそれでもいいと思った。

誰とでも仲良くなれるタイプではないし、人を選んでしまう癖があるけれども、今の自分の周りにいる人達を大切にしたいと思った。それでいいと感じた。去る者をわざわざ追いかける必要など無い。

 

この一年は、映画を沢山観たり、小説を沢山読んだので、「死」について考える事が多かった。死んだらどうなるのか、怖くて不安になる事もあった。ちゃんと歳を取ってから死にたいと思った。私は死んでもお母さんとかおばあちゃんとかおじいちゃんとか私に優しくしてくれてた人の傍に居たい。今のところ、この世で私を一番理解してくれている人は母親なのだとこの一年で強く感じた。一人で生きていくには、まだまだ不十分な歳だと感じた。

それに、この一年は涙を沢山流した。歳を取って涙もろくなった。映画を観ながら涙を流したり、ライブ中に涙を流すこともあった。好きな人に上手く気持ちが伝わらない、自分が都合のいい人になっているのが悲しくて沢山涙を流した。美しい音楽を聴いて、なんだか切なくなって涙を流した。二十歳で流した涙が無駄ではなかったと思えるような一年を送りたい。